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ストレス社会にはコーピングという解決策がある

 現代社会は、ストレス社会であると言われている。仕事や家族、学業、友人関係、SNSなどそこら中にストレスとなる要因が溢れている。このような社会を心身健康に生きていくためには、自分の感じるストレスをうまく処理できるようになると良い。その方法として現在注目されている方法がコーピングという方法である。今回は、そのコーピングについて簡単に説明していく。

1. そもそもなぜ現代はストレス社会なのか

 現代社会は、ストレス社会と言われている。しかしそれはなぜか?現代社会の特徴として私たちが処理しなければならない情報量が圧倒的に増えたということがある。総務省が平成18年に出した情報流通に関するコンセンサスによると平成8年から平成18年の間に私たちが取捨選択することができる情報量は532倍になったらしい(http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/linkdata/ic_sensasu_h18.pdf)。情報量が増えるとその情報がストレッサーとなり私たちにストレス反応をもたらす。現在はすでに平成31年であるので私たちが触れている情報量はより膨大になっていることは間違いない。

2. コーピングとは

 ストレスは、ストレッサー → 認知 → ストレス反応 という3段階を経て私たちに認知される。コーピングは、この3段階の状態に対してのうまいストレス対処法のことである。例えばストレッサーに対しては、

  1. 自己主張をしてストレッサーを取り除く
  2. ストレッサーに慣れる
  3. ストレッサーを回避する

などの対処法が考えられる。認知の部分では、

  1. 前向きに考える
  2. 長期的な視点を持つ
  3. 自分なりの意味を見出だす

などである。ストレス反応に対しては、

  1. ゆっくり休む
  2. ダラダラする
  3. スポーツをする
  4. 瞑想する
  5. ひとに愚痴をこぼす

などである。次に具体的にどのようにコーピングを行えばいいのか説明する。

3. コーピングの具体的な方法

 まず、自分自身が気晴らしになると思うことなどをノートに書き出してみる。私だったら、サッカーをする、散歩をする、釣りに行く、寝るなど。具体的な行動でなくてもいい。例えば、こういう時に織田信長ならどうするかを妄想してみたり、初恋の人が今どんな風なのかを妄想してみたりといった風である。ノートに書き出す数は、多ければ多いほど良い。推奨される数はだいたい100個ぐらいである。ノートに書き出したら、次はストレスを感じた時にそれらのことを意識的に行ってみる。この意識的に行うというのがとても重要である。もし、それらを行ってみて実際にストレスの低減を感じたのならば、次の機会にもそれらを意識的に行う。こうすることによって認知の部分の変化や扁桃体の灰白質の変化が起こりストレスとうまく付き合うことのできる状態を手にできる。以下は、コーピングの具体例である。

 出典 http://www.nhk.or.jp/special/stress/02.html

 

4. 今その瞬間に意識を向けることがストレス低減に効果的

 コーピングは、今その瞬間に意識を向けている状態を作り出す方法であるとも言える。人間のストレスが増大する原因として、人間は過去や未来のことを考える能力を持つということがある。この能力は、人間が進化の過程において生きるために獲得した能力であるが、この能力は過去の苦い記憶や将来への不安を呼び覚まし(この状態をマインドワンダリングという)、ストレッサーを増大させる効果を持つ。意識を今に向けることにより、目の前の事のみを脳が処理するようになり、脳への負担が減る。脳への過剰な負担を減らすことにより、ストレスをうまく処理できる状態を取り戻すことができる。

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参考記事

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jhas/6/2/6_2_2_1/_pdf

http://counseling.sfc.keio.ac.jp/coping.html#assertion

http://www.nhk.or.jp/special/stress/02.html

 

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